装いを変えることは、もっとも簡単で、もっとも確実な自己マネジメント

みなさん、こんにちは。IRC JAPAN代表の安積陽子です。

イメージコンサルタントとして長く多くの方をサポートしてきましたが、
装いが変わると、表情や姿勢といった外見の変化にとどまらず、“思考そのもの”が変わったというお客様と出逢います。

普段着で仕事をしているときは、目の前の細かなタスクやに意識が向いていても、
ジャケットや仕立ての良いスーツなど、普段よりきちんとした装いを選ぶと身にまとうと、
目的・全体像・時間軸の長い視点 へと話が広がっていく。つまり、考え方の“焦点”が自然と変わる、というのです。

こうした変化は、服が、私たちの認知プロセスに静かに作用している ために起きます。

心理学では、このメカニズムを 「着衣認知(Enclothed Cognition)」 と呼びます。これは、服がもつ象徴的な意味と、それを身にまとう身体的な感覚が組み合わさることで、
私たちの注意力や認知プロセスが変化するという理論です(Adam & Galinsky, 2012 )。

また、コロンビア大学の研究者は、より「きちんとしたビジネスウェア」を身につけることで、
目的や構造、長期的な判断といった抽象度の高い思考が促されやすくなることも報告しています。

■ 装いは「役割意識」を呼び覚ます

きちんとした装いには、どこか自分を“少し上に引き上げる”感覚があります。
決して華美ではなく、静かに背筋を伸ばすような緊張感です。

また、緊張感を与えるきちんとした服には、“役割を思い出させる力”があります。たとえば、スーツやジャケットなどのきちんとしたアイテムは、責任、信頼、誠意、専門性、覚悟など、社会的な象徴が宿っています。これらはすべて抽象度の高い概念です。抽象度の高い概念と向き合うとき、人の思考は自然と未来へ伸びていきます。だからこそ、思考を「今日」から「未来」へ押し出す力を持つのです。

そしてもうひとつ、非常に重要な点があります。

きちんとした緊張感のある服というのは、「自分が見られている」という感覚を適度に呼び起こす
ということ。この健全な緊張が、姿勢や言葉の選び方、歩き方、判断の慎重さを静かに整え、結果としてその人の存在感を支えるのかもしれません。

服装は印象を変えるだけではありません。行動パターンを変える力があります。

きちんとした緊張感のある服を着ると、


・動作が丁寧になる
・声が落ち着く
・相手との距離感が整う
・判断が慎重かつ俯瞰的になる

これらはどれも、服が象徴する“役割”に引っ張られる自然な反応だといえるでしょう。

もし今、大きな判断や新しい挑戦を控えているなら、
まずは一着、あなたの視座を引き上げてくれる服を選んでみてください。

装いは、思考や行動に影響を与えてくれる存在です。
その影響による変化をどう味方につけるか――その探究こそが、イメージコンサルティングの大切な役割だと感じています。


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