国際的に活躍するイメージコンサルタントになるために〜エスニックスタイルへの理解と尊重〜


皆さんは「エスニックスタイル」という言葉を聞いたとき、どのようなイメージが浮かびますか?多くの人は、豊かな色彩、独特のデザイン、異国の素材が思い浮かぶかもしれませんね。

エスニックスタイルは世界各地の文化や民族からインスパイアされたスタイルで、それぞれの背景には深い歴史と伝統が息づいています。

イメージコンサルタントとしてクライアントにエスニックスタイルを提案する際は、単なる見た目の美しさや華やかさに焦点を当てるのではなく、その衣服が持つ文化的な深みと由来を理解し敬意を表することが重要です。



たとえばネイティブアメリカンの羽飾りは、特定の儀式や功績に基づいてのみ着用が許される重要な文化的シンボルであるため、軽々しく扱うと、その文化に対する侮辱と受け取られ、大きな誤解を招くことがあります。また同様に、ヒンドゥー教の祭礼で着用されるサリーなども、その祭礼の文脈外での着用が適切かどうかを十分に理解し尊重する必要があります。

その衣服が語る歴史や文化的背景を尊重することで、スタイリングはより豊かな意味を持ち、真の美しさが際立つものとなります。常に視野を広げつづけ、多文化を尊重する姿勢を持つことが、プロフェッショナルとしての成果に繋がることでしょう。


世界30カ国以上の民族衣装を、現代の都市生活に合わせてスタイリッシュに着こなす方法を紹介している『都会で着こなす世界の民族衣装』という書籍を書店で見つけました。


それぞれの衣装がどのようにその地の気候や文化、歴史と密接に結びついているのかを解説しています。文化的背景が織り成すファッションの物語を理解することで、エスニックファッションに対する認識が変わるかもしれませんね。