皆さんは「エスニックスタイル」という言葉を聞いたとき、どのようなイメージが浮かびますか？
多くの人は豊かな色彩、独特のデザイン、異国の素材が思い浮かぶかもしれませんね。エスニックスタイルは世界各地の文化や民族からインスパイアされたスタイルで、それぞれの背景には深い歴史と伝統が息づいています。
単に「綺麗」「めずらしい」「美しい」といった見た目以上の意味が色や柄には含まれていますので、イメージコンサルタントがクライアントにエスニックスタイルを提案する際には、着用する衣服が持つ文化的価値を敬い、その意味や背景を尊重することが不可欠です。
たとえばネイティブアメリカンの羽飾りやヒンドゥー教の祭礼で用いられるサリーなど、宗教的な要素を含む衣装を不適切に扱うと、その文化に対する侮辱と受け取られ、大きな誤解を招くことがあります。ネイティブアメリカンの羽飾りは、特定の儀式や功績に基づいてのみ着用が許される重要な文化的シンボルであり、ファッションアイテムとして軽々しく使用することは不適切です。
同様に、ヒンドゥー教の祭礼で着用されるサリーも、その祭礼の文脈外での着用が適切かどうかを十分に理解し尊重する必要があります。これらの衣装を文化的な背景を無視して使用すると、不快感を与えるだけでなく、文化的侮辱とみなされるリスクがあります。
国内だけでなく国外でも活躍するイメージコンサルタントには、このような文化的・宗教的要素を理解し、適切に尊重することが求められます。そのためにも常に視野を広げつづけ、多文化を尊重する姿勢を持つことが、今後の活躍やプロフェッショナルとしての成果に繋がることでしょう。